1940年6月14日 ポーランド人が初めてアウシュヴィッツに移送された日

 アウシュヴィッツナチスによるユダヤ人絶滅計画の象徴的な場所として語られることも多いが、初めはポーランド政治犯などの収容所として機能していた。そして昨日、6月14日はポーランド人が初めてアウシュヴィッツに移送された日だという。

 Gazeta Krakowskaによると、1940年6月14日、当時タルヌフにあった刑務所から、728人のポーランド人がアウシュヴィッツに移送されたという。1939年ドイツがポーランド侵攻を行った時のポーランド兵、地下独立組織のメンバー、高校生や大学生、ポーランドユダヤ人のグループだった。収容所に到着後は31から758の番号が彼らに振り分けられ、325人が生存し、292人が死亡、111人の安否が不明であるようだ。

 また同紙によれば、この史実を受け、昨日6月14日、オシフィェンチム(戦時中のアウシュビッツ)で式典が開かれたという。移送された人々が最初に降ろされたマウォポルスカ国立大学(Małopolska Uczelnia Państwowa im. rotmistrza Witolda Pileckiego w Oświęcimiu)、ハルメンジェの修道院などで、執り行われたとのこと。生存者の方々に加え、地元組織の関係者なども参列した。

 

【参考文献】

https://gazetakrakowska.pl/84-rocznica-i-transportu-wiezniow-do-kl-auschwitz-pamiec-o-728-polakach-deportowanych-przez-niemcow-z-tarnowa/ar/c1-18607565